同人作家 藤原聡美 の徒然ブログ。
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リクエストSS「ルカ&レオのイチャラブ?」
「ルカとレオグリフのイチャラブが見たい!」というリクエストをいただきましたので、
SS書いてみました。
イチャラブ?なのかあれですが…w
リクエストはいつでもお気軽にどうぞ!

 

その日、珍しく定時で上がれたから、ルカを飲みに誘った。
同じ職場で働き始めて数か月。未だに、あいつと杯を交わしたことがない。
酒をすすめても、「苦手なんだ」と断られてしまうのだ。

苦手だからって、大の大人が、一杯も飲めないはずがないだろう。
酒が入れば、普段と違うあいつが見られるかもしれない。
男同士の”大人の”語らいができるかもしれない。
そう思って、今日はこの店を選んだ。
ここの名物は『ホットみるくチョコレート』。王国一甘い酒らしい。
チョコレートそのものの匂いに、彼はすんなりカップを受け取った。

そして、今に至る。
「ったく、一杯でこれかよ……」
ぐったりとしたルカを背負って、寮までの道をとぼとぼ歩く。
それほど遅い時間でもないため、人通りが多くて視線が痛い。

異変が起きたのは、彼が半分ほど飲んだ頃だった。
それまで、俺の仕事の不手際について饒舌に語ってた彼が、急に大人しくなって、
ついにはカウンターに突っ伏してしまった。

「ルカ?」
「……」
「どーしたんだよ」
「……眠い」
「あ?」
「寝る」
「お、おい、こんなところで……」
「うるさい。邪魔するな」

それからは、叩いても、揺さぶっても、無反応。
一杯も飲み切らないうちに、ルカは酔い潰れてしまったのだった。

俺は、普段と違うこいつが見たかったんだが、
こんな状況を求めていたわけじゃない……。
げんなりとした気分で歩き続けること十数分。
ようやく、寮の灯りが見えてきた。

「ほら、着いたぞ」
「……ん……」
「いつものでかい態度はどこいったんだ?」
「……」
反論の代わりに、彼は肩に顔を擦りつけてきた。まるで子どもだ。
「おい、いくつだよ」
「……うー……」
「頼むから、吐くな」
「……レオ……」
「え?」
「……すぅ……」
どうやら寝言のようだ。
……。
不覚にも、かわいいなんて……思ってない。断じて、ない。

ベッドに寝かせて、毛布をかける。
ほんのり上気した寝顔は無防備で、普段のキツさは全くない。
指の背で頬をつついても、つねっても、されるがままだ。
「いつもこうならいいんだけどな」
苦笑しながら呟いて、立ち去ろうとした、その時。
後ろから引っ張られた。

振り向くと、上着の裾がしっかりと掴まれている。
「……」
ルカの瞳は、閉じたままだ。
離れていく気配に、無意識ながらも反応したのだろうか。
それとも……。
「……起きてんのか?」
「……」
「帰るぞ」
「……」
「明日、すぐ会うだろ」
「……」
返答は無い。裾は掴まれたままだ。

「しょうがねぇな……。いるから、離せよ」
そう言った途端、彼の手は上着を解放した。
やっぱり狸寝入りかよ、などと思いながら床に座り、ベッドに寄りかかる。
すると、何かを催促するように、彼の手が肩に触れてきた。
「はいはい」と思いながら、その手を握ってやる。
こいつが寝たら、すぐに帰ろう。
そう思っていたのだが、目を閉じると眠気が押し寄せてきて……。

翌朝、何も覚えていないルカに「何故ここにいる!?」と蹴飛ばされたことは
言うまでもない。


おしまい


posted by 藤原聡美 | 22:19 | SS | - | - |
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